【おしみなく緑ふる】最終回のネタバレを掲載!無料試し読み情報もあり!

おしみなく緑ふるネタバレ最終回

戦時中のある女性の一生を描いた作品です。作者の石塚夢見先生は「存在を知っていただく」ことを目的に描かれましたが、戦争の記憶が風化しないよう語り継ぐのはとても大切ですよね。今では考えられない現実ですが、考えさせられる作品でした。

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「おしみなく緑ふる」の概要

昭和19年、戦時真っ只中の日本。運命的な出会いから結婚を決めたさくらこ。夫・昇は「満州国」の国境警備隊の隊員でした。心優しき夫とふたり、「五族協和の理想の地」へと旅立つさくらこは、明日の幸福を疑いもしませんでした。昭和20年8月、ソ連軍の進行が始まるまでは…。

 

 

「おしみなく緑ふる」の主な登場人物

 

皆川さくらこ

おしみなく緑ふるネタバレ最終回

女学校卒業後、東京のデパートで働く。そこで夫と出会う。正義感ある性格。恋をして結婚をしたいと考えている。

 

殿村昇

おしみなく緑ふるネタバレ最終回

満州にいる国境警察の警尉。「女性を守るのは男の役割」と言うほど硬派。

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「おしみなく緑ふる」のネタバレ

 

戦時中の恋

時は昭和19年夏。戦時中。銀座のデパートで働くさくらこはお見合いを控えていました。しかし、恋をして結婚をしたいという理想を持ったさくらこは乗り気ではありません。

 

見合いの為休暇をとって帰ってくるような人、女なら誰でもいいと思ってるロクな奴じゃない!と言い出す始末。しかしデパートでぼや騒ぎがあった際、見合い相手である昇と運命の出会いをします。お互い一目ぼれします。二人の見合いはとんとん拍子にすすみ結婚します。

 

その時、さくらこは24歳。昇は26歳でした。昇の赴任先である満州へ二人で行くことになります。当時満州は物資も充実しておりソ連の国境近くでしたが、不可侵条約により安全で五族協和の理想の地とされていました。嫁ぐ際、母に言われた「よく生きなさい」という言葉を胸にさくらこは希望いっぱいに旅立ちます。

 

さくら

初めての土地に浮き足立つさくらこでしたが、赴任地のソ連国境に近づくにつれ何もない荒地で愕然とします。おまけに反日感情を持つ者も少なくなく、五族協和とはかけ離れていました。

 

そんな中でも、昇はどの人種のひとにも平等に接していました。赴任地には屈強なロシアの隊員達もおり、さくらこは馴染めませんでした。内地での満州の評判とまったく違う現状に不満が爆発します。思わず「こんなところにくるなら誰でも良かったんでしょ!」と昇に言ってしまいます。

 

荒れ果てた土地の中で、さくらこは故郷の緑を恋しがります。ふさぎこむさくらこに昇は変わらぬ愛情を注ぎます。しかし昇はさくらこが嫁ぐまで、ずっと日本人一人でここにいたのです。父からもらったという笛で「ふるさと」の曲を吹きながら孤独に耐えていたのでした。

 

昇は、ここに連れてきたことを謝り、なぜ休暇までとって見合いだけしに内地に帰ったかを話し出します。それはさくらこの名前にありました。日本が恋しかったこと。「さくら」と聞いただだけで帰りたくなるほど。軽率だと後悔したが、デパートでさくらこに一目ぼれしたこと。さくらこは、昇にとってのさくらになることを約束します。

 

逃避

昇やロシア人の隊員達と上手く過ごせるようになったさくらこ。厳しい冬も乗り越えられました。そんな昇とさくらこに朗報が。本隊への転勤となります。他の日本人隊員やその家族もおり、満人・蒙古人・朝鮮人・漢人もおり、まさに五族協和の村でした。更にさくらこは妊娠をし、喜びが重なります。

 

しかしそんな幸せもつかの間、昭和20年ソ連が不可侵条約を破棄し、日本に宣戦布告します。ソ連は国境を攻撃してきました。国境近くにいるさくらこ達は、近くの開拓村まで避難します。その間、疑心暗鬼になった日本兵が手助けをしてくれた仲の良いロシア人を撃ち殺してしまったり、人間の弱さが浮き彫りになってきます。

 

迫り来るソ連軍から逃れる為、さくらこ一行は大興安嶺という北海道ほどの面積ほどある大きな山脈を突破することになります。そこは過酷な道ゆえ、女子供が渡った前例はありません。湿気が多いため馬車が役に立たず、歩いて山を登ります。

 

日中は暑く飢えと乾きに苦しむ一同。さくらこはお腹の赤ちゃんが心配です。40数日の過酷な逃避行でしたが、とうとう山を下り満州の部落村に辿り付きます。しかしそこで悲しい事実を知ることになります。さくらこ達が山に入ってすぐに日本は原爆を落とされ戦争は終わっていたのでした。

 

日本は負けてしまい、満州にいる昇達の軍は見捨てられ廃民となってしまったのです。絶望に泣き崩れる一行。国のために我慢して苦しい道中行き抜いたのに…さくらこは国の為ではなく、自分たちが生きる為に我慢したのだとみんなを励まします。さくらこは強いですね。

 

ふるさと

とうとう陣痛が来て、さくらこは早産で男の子を生みます。子供の為にも「生きてやる」と誓います。しかし待ち構えていたソ連軍に男達は捕まって捕虜にされてしまい、愛する昇と離れ離れになってしまいます。更に、生まれた赤ちゃんも名前さえつけられないまま死んでしまいました。

 

死んだ赤ん坊の側で「ふるさと」を歌うさくらこ。故郷の日本を見せてあげられなかったことを悲しみます。また厳しい冬が近づき、残された女子供達は日本人難民の集まる土地まで行き、差別されながらも懸命に働き命を繋ぎました。

 

そして春になり、捕まっていた男たちが帰ってきているという噂が。昇の上司を見かけ喜びますが、上司は昇が囮になりみんなを逃がしてくれたことを伝えます。それでも昇を信じてさくらこは待ちます。その願いが通じたのか、昇は負傷しながらも帰ってきました。

 

しかし弱っていた昇は赤痢にかかってしまいます。薬さえあえば治る病気ですが、その薬がありません。それでも昇は戦争を恨みませんでした。死の間際、さくらこが自分のさくらになると言ってくれた日から心の中にうるおう緑があった、と感謝します。

 

そして「ふるさと」をうたいながら逝ってしまいました。その時、さくらこはお腹の中に昇との子供を身ごもっていました。

 

おしみない緑を

昇の死後、一年かかりましたがさくらこは日本に帰って来れました。家族とも再会ができ、長男の死後とまっていた涙が流せるようになります。

 

しかし、まだ悲しみはさくらこを襲います。ボロボロだった体の為、死産してしまいます。昇の両親は、さくらこの将来を考え離縁状を出します。当時は、満州からの引き揚げ者は蔑まれ風潮がありました。しかもさくらこは結婚経験もあるし、子供とも死別しています。

 

そんなさくらこを両親は支え愛し、守ってくれました。そして、さくらこはまた人生を共にする人と出会え、二人の子を授かります。それでも忌まわしい戦争の記憶が消えることはありませんでした。

 

時は流れ、年老いたさくらこは考えます。もし世界が緑あふれる豊かな大地ならば、争いはなくなるのだろうか。一人一人の内に、うるおう緑があれば…昇のように。答えはわからないが、伝えていかなければいけない。幸せになるために。

 

「おしみなく緑ふる」のレビュー

 

マスカラが剥げるほど号泣しました。読み終わっても、涙が止まらなくて、このレビュー書き込みながら、今も体が少し震えています。色んなことが、色んな方向から心に響きすぎて、言葉が見つかりません。ただ、多くの人に、読んでほしいと思います。今の日本に生きる、多くの人に、その時代を知ってほしい。映像化されることはないのでしょうか?

 

まず、絵が綺麗。よくある戦時中のお話ではなく、清らかに流れる日本人の魂が描かれて心に響くものがあった。読んだ後、爽やかな気持ちになり、続きが読みたくなった!

 

絵は乱れる時があるようですが,1人1人美しい心の人はいた…ロシア人にも中国人にも,生活が困窮しきった日本人にも…始まりも終わりも美しいお話しだと思います(しむしむさん)

 

「おしみなく緑ふる」の感想

今の豊かな生活からは、考えられない現状が淡々と描かれており、こわごわと読みました。もちろん今も今で現代の社会の悩みはありますが、戦争という事実は知っておかなければいけないし、知らないことは怖いことだと思いました。この話は決して特別な話ではなく、当時ではよくあった話なのでしょう。今ある生活に感謝をし、伝えるべき歴史だと思います。

 

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