キングダム486話で大掛かりな外交戦に突入することになりました。将軍同士の戦いだけでなく、文官たちの外交戦が面白いのもこの漫画の魅力。いったいどんな展開になるのか想像しながら楽しんじゃいましょう。
キングダム486話の見どころをネタバレ
激震が走る咸陽
黒羊の戦いが終わり、一気に慌ただしくなる咸陽。
文官たち
「趙だけに目を奪われるな」
「魏と楚も大群をこちらに向けているのだ」
「韓ら他の三国にも怪しい動きがある」
「六国全ての動きを事細かに見ておかねば…」
「再びあの合従軍が興るということも……」
文官一同に不安がよぎる。しかし、昌平君がそれを完全否定。
昌平君
「合従軍は興らぬ」
文官達
「!」
「丞相」
「!」
昌平君
「四年前の合従軍は 二十年間 大楚の宰相を努めた春申君の名の信頼と」
「王騎・劇辛を討った李牧の名の信頼の二つが重なって興りえた」
「だが春申君はすでに死去し」
「李牧も列国に対して合従軍の失敗の汚名返上はまだできていない」
「あれ程 大がかりなものを興せる人物は今の中華に見当たらぬし」
「そもそも──」
「あんなものは この俺が二度と作らせはせぬ」

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どうやら昌平君は、合従軍ができることがないようすでに手を打っている様子。
介億
「国間のつながりを妨害する“汚れ役”」
「遊説の徒を外に多く放っておりまする」
文官たち
「……昌平君がそう言われるならば安心だ」
「オオ」
「…では やはり我々が思いきり攻めに…」
自信満々に言い放った昌平君だが、実はまだ不安要素を感じている様子。
昌平君
(…………)
「……」
(見当たらぬとは言いすぎか)
(“東に鎮座”するあの人物だけはその力が未知数…)
(念のために東への目を今から増やしておくか…)
昌平君は地図上の斉を見据える。
昌平君の言葉を聞き、政が立ち上がり問う。
政
「ならば次に刃を交える国は?」
昌平君
「無論」
「予定通り」
「趙国です」
昌平君
「黒羊という“楔”を活かし次が本当の…」
と、言おうとしたところで伝令がやって来る。
伝者
「きっ 急報──!!」
「さっ 蔡沢様からの急報です」
「……こっ この伝書の封はたしか…」
伝書に目をやる昌平君。
昌平君
(朱と青の封……)
政
(あの封はたしか……)
(“国運に関わる知らせ”の封──)
「こっちへ」
「早く」
趙と一時休戦に!?
楽華隊に黒羊の引き継ぎを終えた飛信隊。5日間かかったようだが、そのうち4日間はただ飲んでただけのよう。
渕
(五日のうち四日は飲んでただけだった…)
飲みすぎて嘔吐しそうな兵士たち。
兵士
(やっと行きやがった)
(やっと解放される)

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信はまだ飲み足りていない様子。
兵士
「いーから行けーー」
渕「かっ 帰りましょう信殿」
信
「何か飲み足りなくね?」
尾平
「十分飲んだし吐いたわ! おー残りたきゃお前だけ残れっ」
信
「え いいかな」
楽華隊
「残るなーー! さっさと行けー」
そこに伝者がやって来て、趙と休戦をするように伝える。
伝者
「趙に決まってるだろ!」
「理由は分からぬが今より趙軍とは一時休戦だ」
「もしこちらから仕掛けたら重罪に処すと厳しく…」
「とっ とにかく伝えたぞ」
「大至急配下達の周知徹底をはかれ」
咸陽の様子を案ずる一同。
信
「………」
「こ 黒羊取っといて休戦!? 趙も合意って……」
「一体どういうことだ…」
「テン」
河了貂
「わっ 分からないよ」
「ただ説明もなく“一時”休戦ってことは…」
青公
「蒙恬様 咸陽が…」
蒙恬
「ああ」
「相当慌ててる」
(あの先生が…)
「何か突発的に想定外のことが起こったんだ」
蒙恬
(……)
(嫌な予感がするな……)

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政と斉王の外交対決に突入
ものものしい雰囲気の中、咸陽に国籍不明の一旅団が到着する。

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到着した馬車から降りて来たのは李牧、蔡沢、斉王の3人。

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姿を見せるやいなや、文官たちが蔡沢に詰め寄る。
文官たち
「一体どういうおつもりですか蔡沢様っ」
「今最大の敵となっている趙国の李牧を連れてくるなど」
「しっ しかも もっ もう一人っ…」
「せっ せ せ 斉の大王ご本人まで連れて来るなど…っ」
「しょっ…正気の沙汰ではありませんぞ」
「何の相談もなくこんなっ」
政、昌平君、昌文君らも戸惑っている様子。詰められた蔡沢はこのように答える。
蔡沢
「ヒョッヒョ 独断・無断で動いたことは心から詫びる」
「じゃが段取りを踏んでおると 危険度も増すし 何より実現が困難であったろうて」
文官
「当たり前です って言うかっ……」
「一体何であの二人も自らこの敵地のど真ン中にッ」
昌平君
「……さすがに話が見えてきませぬ」
「蔡沢様」
「まずは」
「そもそも“なぜあの二人”を」
蔡沢
「“一人”じゃ」
文官
「はァ!?(汗)」
政
「斉王か」
蔡沢
「………」
「いかにも」
実質、連れて来たのは斉王だけだったよう。
蔡沢
「斉王が咸陽まで来るには趙国を通らねばならぬ」
「その旨 趙に伝えたところ」
「無事に通す条件として金とは別に」
「李牧も同行して秦王と謁見する機会をと言われたので“可”として連れて来た」
蔡沢の勝手な行動に慌てる文官たち。そこで蔡沢が斉王を連れて来た意図が明らかになる。
文官
「かっ 勝手に何をっ 王をないがしろにしてそんなっ…」
「大逆罪ですぞ蔡沢様っ!!」
蔡沢
「たしかにな」
「ならば後でこの小首はその辺の棒キレで叩き折ればよい」
「じゃがな」
「かつて東帝・西帝と中華に恐れられた時代もあった 東の斉王と西の秦王が」
「直接会って対話する意味を考えると この干からびた首など蝶の羽より軽いものだぞ」
「大王 この蔡沢の最後の仕事としてお引き受け頂けませぬか」
「列国を滅ばさんとする王として」
「それを東の玉座で受けて立つであろう斉王と舌鋒をお交わし下さい」

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キングダム486話を考察
斉王との外交戦の内容とは?
ということで、斉王と政の外交戦に突入する形となりましたが、斉の王が政と話す内容はいったいどのようなものなのでしょうか?気になるのが今回の話で昌平君が不安に感じていた斉にいる「“東に鎮座”するあの人物だけはその力が未知数…」の存在。つまり、斉に李牧に匹敵するほどの強者がいるということになりますが、今回咸陽に来たのが斉の王だということが気になります。昌平君が「あんなものは この俺が二度と作らせはせぬ」という完全にフラグとなりかねない発言をしていましたが、今回の外交戦の中で、合従軍が再び誕生するという可能性もなくはないのかもしれません。斉の王と政がいったいどのような外交戦を繰り広げるのか、非常に楽しみなところです。
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